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無添加ラップおすすめ。食品用ラップは危険?安全なラップやメーカーを紹介

食品の保存や電子レンジの加熱調理などに欠かせない、食品用ラップ。

多くの人にとってキッチンの必需品となっているようですが、皆さんはどのような基準で選んでいますか?

実は食品用ラップにも種類があり、市販品のほとんどを占めているのが人体への悪影響が指摘される物質でつくられた商品なのです。

今回は、それらのラップにはどんな悪影響があるのか、どのようなラップを選ぶべきなのかを学んでみましょう。

食品用ラップの危険性

スーパーなどに置かれている食品用ラップのほとんどは

「ポリ塩化ビニル」
「ポリ塩化ビニリデン」

などの塩素系の原料からつくられています。

耐熱性・密着性にすぐれカットしやすいなどの使い勝手を良くするために、ほとんどの大手メーカーが塩素系の原料を使い、柔軟剤や安定剤などの添加物を加えて製造しています。

しかしこれらの物質は、以下のような危険性が指摘されているのです。

発がん性

北里研究所臨床環境医学センターでの実験などで、ポリ塩化ビニリデンから溶け出す物質には乳がん細胞を増殖させる作用があることが確認されている。

生殖異常

塩素系原料に含まれる「環境ホルモン」には内分泌かく乱作用があり、生殖機能に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。

近年、男性の生殖能力が著しく低下していることとの関連性を懸念する声も。

妊娠中の胎児への影響

これらの環境ホルモンが胎児にどう影響を及ぼすのか、世界中で検討されているものの明確には発表されていない。

しかし研究によると、妊婦の羊水中に含まれる化学物質は妊娠前期に濃縮されることが分かっており、動物実験では胎児の成長が異常に早まることが報告されるなど、何かしらの影響を与える可能性があるのではないかとのこと。

燃焼時にダイオキシン発生

ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデンは塩素系なので燃焼時にダイオキシンが発生。

ダイオキシンは有害物質の中でもかなり強力な毒性をもつと言われ、日常の中で急性中毒で倒れることはほとんどないものの、少量ずつ慢性的にダイオキシンに曝された場合は発癌性・生殖毒性・催奇形性・その他の障害が出るおそれが指摘されている。

レンジ対応でも化学物質が溶出

「レンジ専用」「高温に強い」と商品に記載されていても油断は禁物。

ラップが食材に触れたりレンジでチンすることで、有害物質が溶出するおそれあり。
内閣府・食品安全委員会のHPにも「食品にラップフィルムが直接触れないように」と書かれている。

高温や油分の多い食品はもちろんですが、酸性の食品にも注意が必要です。
例えばカットフルーツなどは、切った面にラップが触れないよう配慮しましょう。

安全な食品用ラップとは

エコな暮らしを心がける人々の中で、ラップフィルムを使わない生活がじわじわと広がりつつあります。

しかし忙しい朝や、手早く保存作業をしたい時などは、やはりサッと使えるラップが重宝しますよね。

それでは比較的安全な食品用ラップというのは、どのような商品なのでしょうか。

ポリエチレン製

ポリエチレンは塩素系の化学物質ではないのでダイオキシン発生の心配がない。そのため人体への悪影響が少なく、環境にもやさしいと言われている。

無添加と表示されている

市販されているほとんどの塩素系ラップの特徴として、ラップフィルムを柔らかく使いやすくしたり、ピタッと密着させるために「柔軟剤(脂肪酸誘導体)」「安定剤(エポキシ化植物油)」などの添加物が使われている。

しかしこれらは食品に触れた時や、高温で溶出した時の安全性が確認されていないため、多少の使いづらさがあったとしても添加物が入っていないものを選ぶのがベスト。(ちなみに私は使いにくさはあまり感じません)

安全な食品用ラップおすすめ商品 4選

ポリラップ

最安値:118(税込み)

 

スーパーやホームセンターで比較的見つけやすいポリラップ。値段が安いのも魅力。

内容量 30cm×20m/90円〜

 

無添加 ハイラップ

最安値:84円(税込み)

 

植物由来(トウモロコシ)のノコ刃使用だから、燃えるごみとして捨てられる。

内容量 30cm×20m/84円〜

 

無添加ラップ エンバランス

最安値:495円~(税込み)

 

EM技術や良質な水を使用して「エンバランス加工」された食品用ラップ。食品の鮮度保持効果が高いので、野菜や生鮮食品を包むのにおすすめ。安全性最優先でつくられ有害な化学物質は不使用。

内容量 30cm×20m/

 

ミツロウラップ 3枚セット

最安値:3,880円(税込み)

 

とことん自然派の人にはこちら。みつばちの巣の元となるミツロウでコットン生地をコーティングした、天然の食品用ラップ。洗って繰り返し使えるので経済的かつ環境にやさしい。ゴミを出さない生活、100%天然の暮らしを目指す人におすすめ。

 

安全な食品用ラップまとめ

食品用ラップについて、塩素系の悪影響や選び方など分かっていただけましたでしょうか。

まずはラップ箱の原材料欄を見てみましょう。

「ポリ塩化ビニル」「ポリ塩化ビニリデン」や、聞いたこともない化学物質でつくられているようなら要注意。

レンジ対応ラップでも加熱で有害物質が溶け出すことがあるので気を付けなければいけません。

フルーツなど酸性の食品に触れた場合も、温度に関係なく有害物質が溶出するおそれが。

「ポリエチレン使用・添加物なし」の食品用ラップであれば比較的安心と言われています。

塩素系・添加物入りのラップと比較するとピッタリくっつかず柔軟性にも欠けてしまいますが、不便を感じるほどのものではないと思います。

ただ耐熱性には優れていないため、たとえ安全性の高いラップでも電子レンジなどでの加熱はひかえてくださいね。

ポリエチレンも使いたくない、更にエコな暮らしを目指す人には蜜蝋ラップ。

蜜蝋、コットン 、天然オイルでつくられた100%天然の食品ラップです。

使い終わったら水洗い後に干しておけば、何度も繰り返し使えます。

かわいい蜜蝋ラップはおにぎり用にして、野菜などの保存は無添加ラップというように、使い分けるのも素敵!

是非ご自身のスタイルに合うやり方を見つけて下さいね。

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