これまでシャンプーは、女性の髪にとって「良い香りが続く」「サラサラになる」ことなどが重要視されてきました。
しかし、「良い香り成分=体に悪い合成香料」「サラサラ成分=毛穴をふさぐシリコン剤」というイメージが徐々に定着し始め、シャンプーの洗浄成分「石油系 界面活性剤」の安全性を疑問視する声も上がるようになってきているようです。
ここでは、シャンプーの役割をもう一度見直すと共に、おすすめの商品をご紹介していこうと思います。
目次
無添加のシャンプーとは
ほとんどの大手メーカー市販品は香りが強く、トリートメントやコンディショナーを使うと髪がサラサラ・ツヤツヤになったように感じます。
強い香りは人工的につくられた合成香料、そしてサラサラ感のほとんどはシリコンなどのコーティング剤によるものです。
さらに洗浄成分の「石油系 界面活性剤」や防腐剤など、様々な化学合成物質が含まれていますが、これらは頭皮や髪にとって刺激となってしまい、どんどん蓄積されていくのだそう。やがて体内に吸収され、ガンなどの病気を引き起こす可能性まで指摘されています。
無添加のシャンプーというのは、化学合成物質の悪影響をできるだけ減らすことを目的としてつくられていることがほとんどで、石けん成分でつくられた完全に無添加のシャンプー、もしくは国が指定した成分不使用のアミノ酸系シャンプーを指すことが多いようです。
ただ、商品パッケージに「無添加」と記載があるシャンプーでも、何が無添加なのかを確認する必要があることや、無添加だからといって必ず安全を保証するものではなく、自分に合うものと合わないものがあるということを覚えておかなければなりません。
- 無添加のシャンプーとは、石油系 界面活性剤や、国が指定した成分が無添加であるものを指す
- パッケージに「無添加」と記載があっても安全とは限らない
- 無添加シャンプーでも合わないものもある
一般のシャンプーと無添加のシャンプーの違い
一般的な大手メーカー品などのシャンプーは、香りや手触りを重視しローコストでつくられていることがほとんどです。
そのようなシャンプーは比較的安価で購入でき、石油系の界面活性剤や様々な化学合成物質でつくられているため、使えば使うほど頭皮と髪の状態がどんどん悪くなっていく可能性が高いと言われています。
「石油系界面活性剤」は洗浄力が非常に強いため、汚れだけでなく頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。そしてバリア機能が破壊された頭皮や、内部までボロボロになった髪に添加物をたっぷり塗ってごまかし、そのおかげでサラサラ・ツヤツヤになった気がするのです。
さらに人工的な香りをつけることで気分も良くなり、髪本来の健康状態が分からなくなってしまう…ということを毎日繰り返しているというわけです。
髪を水で洗い流しても強い香りやサラサラ感が続くということは、水をはじく化学物質の粒子がべったりと付着しているおそれが。現在多くの人が悩んでいる「香害」の原因となっているのも事実のようです。
香りや見ためなど、うわべのことばかりにこだわり本質が見えなくなってしまうのは、髪や頭皮だけでなく人生すべてに言えること。避けていきたいものですよね。
そこで、そもそもシャンプーとは何のためのものか考えてみましょう。本来は頭皮と髪の汚れを落とすものではないでしょうか?
野菜にとって畑づくりが重要なように、健康的な髪はまず頭皮から。
無理のない方法で適度に汚れを落とし、余計なものをつけなければ、化学物質でごまかさない本当の健康的な頭皮や髪が手に入れられるということが現在 世界中で広まりつつあるのだそうです。
というわけで、髪本来の健康を求める人々に人気なのが「無添加のシャンプー」です。
「無添加=絶対安全」と決めつけてはいけませんが、「指定成分」が無添加のシャンプーは石けん成分やアミノ酸系の成分でつくられていることが多く、そのような商品は石油系シャンプーに比べて安全性が高く低刺激であることが知られています。
例えば「石けんシャンプー」は、石けん独自の洗浄力の高さにより髪がギシギシしたり頭皮が乾燥してしまうおそれはあるものの、添加物が含まれていないので化学物質による悪影響の心配はありません。
次に「アミノ酸系シャンプー」は、洗浄力が高すぎて頭皮に負担をかけるということがなく、比較的やさしい洗浄成分で洗うことができます。
香料や防腐剤・シリコンなどの物質や指定成分も無添加であれば、髪に余計なものを付着させることなく健康的に洗浄できるので、なおのこと安心ですね。
国が定めた「指定成分」というのはガン・アレルギー・皮膚障害をおこす可能性があると考えられている毒性をもつ化学物質のこと。香料、防腐剤、保存料など
ただ、これらの無添加シャンプーは簡単にサラツヤ感を出してくれるものではなく、髪本来の姿に違い状態になります。特に「石けんシャンプー」はギシギシ感・ベタつきが出やすいとのことで、扱いづらいと言われることも。
ですから石油系に慣れている人は、無添加シャンプー使用後すぐには理想とする質感にならない可能性もあることを想定しておかなければなりません。
そして最後に、「ノンシリコンシャンプー」と「オーガニックのボタニカル系シャンプー」についてです。
まず、髪に付着しサラサラにしてくれるシリコン剤が毛穴をふさいでしまい頭皮が呼吸できなくなるなどの理由から、ノンシリコンシャンプーが一時期 大流行しました。
しかし、シリコンは無添加だとしてもそれに代わる合成コーティング剤が含まれていたり、香料や防腐剤などの添加物はたっぷり入っていたりと、ノンシリコン=髪にやさしいシャンプーとは言えないということなので要注意です。
オーガニックのボタニカル系シャンプーも同様に、オーガニック成分やボタニカル(植物性)成分が含まれていたとしても、石油系の成分や人工的な化学物質が含まれているものが多いようなので、商品PRだけを見て購入するのではなく全成分をしっかり確認することが大切です。
- 一般的なシャンプーは、強すぎる洗浄力や添加物により髪・頭皮のトラブルを起こしやすい
- 一般的なシャンプーは合成香料などの化学物質により香害の原因となることもある
- ノンシリコンシャンプーやオーガニック・ボタニカル系シャンプーは、頭皮にやさしい自然派シャンプーとは限らない
- 健康的な髪と頭皮は、適切な方法で汚れを落とすことが大切
- 石けんシャンプーは無添加なので安心だがギシギシ感・ベタつきが出やすい
- アミノ酸系シャンプーはやさしい洗浄力で低刺激
- 指定成分無添加のシャンプーは髪や頭皮・人体への悪影響が少ない(ただし例外もあり)
無添加シャンプーの選び方
一般的なシャンプーは「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」などの石油系界面活性剤が主な洗浄成分となっており、非常に洗浄力が強く、髪や頭皮にダメージを与える可能性が高いと言われています。
また、経皮毒として頭皮から吸収され、発がん性などのリスクも心配されているとのこと。まずはこのような成分が含まれていないか確認することが大切です。
そしてシリコン剤で代表的な「ジメチコン」「シクロメチコン」や、髪を清潔に洗浄する上で不要な「香料」、余計な防腐剤などの添加物も含まれていないものを選ぶようにしましょう。
選び方のポイントは、「石けん成分」でつくられているシャンプー、もしくは不要な成分が「無添加」のシャンプー、そして洗浄成分が「アミノ酸系」のシャンプーということです。
ただし、石けんシャンプーは合わない髪質があったり最後にクエン酸リンスが絶対不可欠になることや、「無添加」とパッケージに記載されていても化学物質が含まれている商品もあるので、それぞれ注意しましょう。
- 「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」などが含まれていない
- 香料・防腐剤など無添加
- ノンシリコン
- 石けんシャンプー
- アミノ酸系洗浄成分のシャンプー
- オーガニック 天然成分のシャンプー
無添加のシャンプーのメリットとデメリット
無添加シャンプーのメリット
- 髪と頭皮に余計な添加物を付着させずに済む
- 経皮毒による発ガン性などの心配が少ない
- 健康的な髪と頭皮に近づく
- 髪と頭皮 本来の姿が分かる
- 子供にも安心
- 香害や環境破壊のリスクが少ない
無添加シャンプーのデメリット
- 家の近所で探すのに苦労することがある
- 成分を確認するのに手間がかかる
- 一般のシャンプーに比べて高価
- 髪にギシギシ感が出たり、簡単にサラツヤ感が出ないことがある
無添加のシャンプーを選ぶ理由
無添加シャンプーについてお伝えしてきましたが、実は、洗髪する際にシャンプーではなく重曹やリンゴ酢・お湯だけを使っている人が世界中に大勢います。
生まれた時からそのような習慣の人もいれば、「石油系シャンプーでボロボロになった髪に添加物を塗ってごまかす」という悪循環に気付いた欧米のセレブも多く、世界的にシャンプーの見直しブームのようなものも来ているようです。
日本でも「良い香りのシャンプーで毎日洗うのが当たり前」というイメージがあるために、そうでない人を「変わり者」や「不潔」扱いしてしまうことがあるようですが、実はお湯だけで洗う方が髪も頭皮も健康的になるというデータが出ているとのこと。
しかしどれだけ健康的とはいえ、急にシャンプーをやめてしまうことに違和感のある人も多いでしょう。「本当にお湯や重曹だけで大丈夫?」と疑問に思う人や、トリートメント効果や香りが全くないということが美意識の高い人にとっては不安に感じることもあると思います。
無添加のシャンプーは、「石油系界面活性剤や化学合成物質は避けたいけれど、お湯や重曹だけで洗うのは心配。」「体にやさしいトリートメント効果や天然由来の香りも欲しい。」という人にぴったりのシャンプーなのです。
特に、指定成分無添加・アミノ酸系のシャンプーは「今まで一般的なシャンプーを使用していたが、これから石けんシャンプーやお湯のみに切り替えていきたい」と思っている人の、切り替え過程においてのまず第一段階としても使われるそうですよ。
そして、「様々な一般シャンプーを使ってみたけれど、フケやかゆみ・抜け毛などが治らない」という人にもおすすめです。
そのような人が無添加のシャンプーを使い始めてみたところ、「フケやかゆみがおさまった」「髪の傷みが緩和した」などの声が実際に多く上がっているとのこと。
ですから髪や頭皮のトラブルで悩んでいる人は、悪影響を及ぼす可能性のある石油系シャンプーをやめて、無添加のシャンプーに切り替えてみることをおすすめいたします。
もう1つ、強くおすすめしたいのが妊娠・授乳中ママです。
赤ちゃんは体の成長が未発達なので化学物質の影響を非常に受けやすいため、特に気をつける必要があります。
人工香料を「ママのにおい」として認識してしまうのも悲しいですよね。
妊娠中の有害物質と胎児との関係に関しては否定派もいるようですが、たとえ確実な情報でなくても、赤ちゃんにとって少しでも有害性のあるものは避けてあげたいと思うのが母性ではないでしょうか。
最後に、河川などの水質汚染についてです。私たちが出す生活排水のせいで、魚たちの生態バランスが崩れてしまったり水質汚濁・環境破壊につながっているのです。
魚たちにシャンプーやリンスのにおいが染みついているという衝撃的な事実もあるのだそう。
少しでも環境に配慮していくために「うわべだけのエコ」をアピールするのではなく、まずは身の周りの洗剤類を見直すことなども必要ではないかと思います。
無添加のシャンプーはこんな人におすすめ
- 石油系 界面活性剤を避けたい
- 化学合成物質・添加物をできるだけ減らしたい
- 経皮毒が気になる
- 妊娠・授乳中
- 肌が弱い
- フケ・かゆみなど頭皮のトラブルが気になる
- 人工的な香りが苦手
- 水質汚染・環境破壊を減らしたい
- 香害を減らしたい
- 子供の健康に配慮したい
- 重曹やお湯だけの洗髪は不安
- 将来も健康な頭皮・髪でいたい
無添加のシャンプーおすすめランキング
1位:haru黒髪スカルプ・プロ
3,888円(税込み)
天然由来成分100%にこだわり、とことん安全性を追求してつくられたアミノ酸系シャンプー。石油系界面活性剤や人工的な香料・防腐剤・保存料、シリコンなどの化学成分ゼロなので安心。無添加なのに天然精油の働きにより髪の質を良くしてくれるのでリンス不要、これ1本だけでOKなのが嬉しい。忙しいけれどキレイを追求したい、健康的な美髪を目指したい人にぴったり。
特典 | 30日間全額返金保障。初回特典リフレッシュシャンプーブラシつき(公式サイト購入のみ) |
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内容量 | 400ml |
haru黒髪スカルプ・プロの口コミ
あんなに悩んでいたのがウソみたいです。毎日仕事に子育てと忙しいから手を抜けるところはぬいてきたけど、髪は年齢がもろに出るところ・・・。ごまかしながら、いろいろ対策を考えていたときに出会いました。これ1本でボリュームとコシが出た気がします。機能たっぷりの実力はシャンプーですね!お手軽だから本当に重宝しています。うちは子育て中なのでリンスいらずで時短になるのも助かっています。
斉藤千紗様(37歳)
2位:ハーブガーデン
5,600円(税込み)
天然由来成分100%、アミノ酸系、ノンシリコン。石油系・合成香料・着色料・防腐剤は一切不使用。エコサート認証を受けたオーガニック成分配合で、頭皮の環境を整えるため徹底的にこだわったシャンプー。
内容量 | 300ml(約2カ月分) |
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3位:マイナチュレ スカルプシャンプー スカルプ&ヘアコンディショナーセット
7,256円(税込み)
アミノ酸系、ノンシリコン。合成香料・着色料・パラベン・石油系・合成ポリマーなどは不使用で、8種のオーガニック認証成分配合。きちんと汚れを落とすこと&髪と頭皮のダメージをおさえることにこだわった、地肌・抜け毛・ボリュームなどエイジングケアのためのシャンプー。
内容量(シャンプー) | 200ml(約1ヶ月分) |
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内容量(コンディショナー) | 185g(約1ヶ月分) |
4位:オアシス 天然シャンプー
3,218円(税込み)
アミノ酸系、ノンシリコン。頭皮を傷めることなくすっきり洗えて、消炎・血行促進・髪補修など育毛にすぐれている成分も配合。石油系・合成香料・合成防腐剤・着色料など無添加で、天然成分にこだわったやさしいシャンプー。
内容量 | 400ml |
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5位:シャボン玉 EMせっけんシャンプー
1,080円(税込み)
数々の石けんシャンプーの中でも高評価なのがこちら。ギシギシ感が比較的少なく頭皮がすっきりし、成分も非常にシンプルなので安心。EMとは発酵食品に使われている乳酸菌や酵母など自然界の有用な微生物を集めたもので、河川や湖の浄化にも使用されている。
内容量 | 520ml |
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6位:アロマシャンプー お徳用 600mL アルクレイス ノンシリコン 無添加
2,940円(税込み)
家族全員で使えると好評のアミノ酸系・ノンシリコンシャンプー。石油系・合成香料・合成着色料・パール化剤・パラベン不使用。頭皮のケアを大切にし、天然精油の香りでリフレッシュ。大容量なのでお得。
内容量 | 600ml |
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7位:チャップアップ シャンプー
4,180円(税込み)
アミノ酸系、ノンシリコン。とにかく美髪になると専門誌で話題、数々のヘアケア部門で第1位を獲得。10種のオーガニックエキス配合、石油系・合成着色料など無添加。(ただし香料あり)
内容量 | 300ml |
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8位:ピュア ナチュラルシャンプー M
915円(税込み)
アミノ酸系、ノンシリコン。合成香料・紫外線吸収剤・鉱物油・着色料無添加。低刺激だがしっかり洗え、天然精油の香りに癒される。低価格なのもポイント。
内容量 | 500ml |
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9位:カウブランド 無添加シャンプー しっとり
1,078円(税込み)
アミノ酸系、ノンシリコン。合成着色料・合成香料・防腐剤・安定剤・アルコール無添加。低価格なので気軽に自然派を試したい人にもおすすめ。
内容量 | 500ml |
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無添加のシャンプー比較
無添加のシャンプーまとめ
一般的な石油系シャンプーの有害性、そして無添加シャンプーのメリット・デメリットなどがお分かりいただけましたでしょうか。
無添加だからといって安全とは限らないこと、無添加シャンプーは人間の体だけでなく環境にもやさしいこと、天然由来やノンシリコンなど様々な種類があることなども覚えておいていただき、スーパーやドラッグストアでの商品選びに生かしていただけたらと思います。
市販のシャンプーの成分が気になっていた人や、髪・頭皮のトラブルに悩んでいる人の解決につながると嬉しいです。
無添加のシャンプーを探す
上記以外に無添加のシャンプーをお探しの方は下記リンクからご覧ください。